ワレワレハ宇宙人…ラシイ?!

ワレワレは宇宙人?!(笑)

社会人になった頃だろうか?

私達の世代をその時代の大人達は「新人類」と呼んだ。

別にイナズマンの敵ではない。(爆)

「何を考えているのかわからない?」
だとかで、「今時の若者は」という、ちょっと大人の勝手な解釈が、マスコミに取り上げられる、平成の世にも脈々と繋がれているあれだ。

まあ、その年によって、言い方は違っていたが、誉められた言い方じゃないことは、確かだ。

さて、受験を控えた中坊時代に戻る。

自称アニメファンと公言しても、さほど驚かれ無くなったとはいえ、やはり趣味としてはあまり一般的ではない。

時には、ちょっと驚き、改めて顔を覗かれたことなど時々あった。

一番、印象に残っている事は、父親に寿司屋に連れて行って貰った時の事だ。

父はその店の常連で、私も小さな時から食べさせて貰った気楽さから、気軽に頼んでしまった。

他のお客もいなかったので、若い板前さんに、後ろのTVのチャンネルを替えてくれるように、お願いした。

やがて、夕方6時。
軽快な音楽と共に始まったボルテスVのオープニングを見て、その若い板前さんは私に向かい、
「本当にこれでいいの?」
と、聞いてきた。

とりあえず、頷くものの、板前さんのあの時の目は忘れられない。

さすがに恥ずかしさを感じ、その時のお寿司の味もボルテスVの話の内容も、すっかり忘れている。

まあ、寿司屋のTVでそんなもん見る方もどうかと思うが、中坊時代はとにかくまっしぐらだ。

当時、放映していたアニメはもちろん、再放送までチェックしていた。

果敢な時期に、そう思ってしまっただけだろうが、足立区の田舎から、都会に行き来するようになるまで、結構、周囲を気にしていたように思う。

宇宙人を見るような、何か変わったものを見るような、そんな目をしていたように思えてならなかったのである。

やがて、一般ピープルの目も気にしなくなったら、立派なオタクの出来上がりである。(爆)

開き直って、新人類だろうが宇宙人だろうが、自ら認めてしまえば、こんな楽な事はない。(笑)

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