My new boyfriend【短編】
だって、しょうがないじゃない……。
例の水曜日、私が隼人といっしょのお昼をすっぽかした日から、……隼人から全然連絡がないのだから。
「だったら、ウジウジしてないで、自分から連絡すればいいじゃない。」
我が姉ながら恋多きこの美女は、私の恋愛が焦れったくてしょうがないのだろう。
でも、私は、お姉ちゃんと違って恋愛の経験なんてないに等しいし……
なんといってもやっぱり、隼人に面と向かって拒否されるのが怖くて。
「大丈夫よ。アンタみたいなかわいい子をフる、バカな男なんてタケシくらいよ。」
タケシ……
自分の彼氏に対してそんなこと言うなんて……。