My new boyfriend【短編】
駅前の通りの向こう側、繁華街に向かって隼人が歩いていた。
…隼人、私服だった。
今日は先生に呼び出されてるから、学校出るの遅くなるって言ってなかったっけ?
そのあとも行くところあるから一緒に帰れないって、そう私に連絡くれたよね?
もしかしたら私の思い違いだったかもしれないと思い、肩にかけたバッグから携帯を取り出そうと立ち止まったら、高木くんに急かされた。
「安田、ノロノロしてると置いてかれるよ?」
「え、ちょっと待って!」
「早く早く~!」
「りーおっ?どうしたの?」