学園怪談2 ~10年後の再会~
「あはは。ゴメンゴメン。でもまあ、本当の事なんだよ。結構最近のネタでさ、まだ半年も経ってないんだから。でね、その閻魔大王の判決で、私は3日後に天国の3番地に移動が決まったんだ。それで現世での行いがよかったから、3人分だけ、『もういちど会える権利』を貰えたんだ。まあ会話とかは出来ないんだけど」
紫乃さんが巻くっていた腕を元に戻しつつ、いったん言葉を切った。
「もういちど、3人に会える権利? そんな事が可能なんですか?」
思わず聞き返す私。だって死人に口なしと言うではないか。
「まあ、でもさ、よくドラマとか怪談にはネタとしてあるじゃない。枕元にお婆ちゃんがお別れを言いにきたとか、遠くに住んでいて絶対に会えない距離にいる恋人が会いにきて、実は前日交通事故で死んでたとか」
確かに、そんな感じのストーリーならいくらか聞いた事はある。しかし、それが本当に現実に行われたなどと、一体だれが信じられると言うのだろう。
「じゃあ、私が最後に会った3人について話すね」
紫乃さんが巻くっていた腕を元に戻しつつ、いったん言葉を切った。
「もういちど、3人に会える権利? そんな事が可能なんですか?」
思わず聞き返す私。だって死人に口なしと言うではないか。
「まあ、でもさ、よくドラマとか怪談にはネタとしてあるじゃない。枕元にお婆ちゃんがお別れを言いにきたとか、遠くに住んでいて絶対に会えない距離にいる恋人が会いにきて、実は前日交通事故で死んでたとか」
確かに、そんな感じのストーリーならいくらか聞いた事はある。しかし、それが本当に現実に行われたなどと、一体だれが信じられると言うのだろう。
「じゃあ、私が最後に会った3人について話すね」