学園怪談2 ~10年後の再会~
第100話・エピローグ
第100話 『平和のために』 語り手 私
ガラッ。
不意に廊下のドアが開いた。
「みんな、大変だ!」
入ってきたのは島尾さんだった。
「どうしたんですか島尾さん!」
能勢さんに倒れ込むようにして島尾さんは口を開く。
「学園内に色々な悪霊が入り込み始めている! もう時間はない。学園内の霊力も最大限に上がってきている。このままでは夜明け前に孔明が復活し、今までにない数の悪霊がいっぺんに降りてきてしまう。現世とあの世の入り口が出来てしまうんだ! そうなったら……この世にどんな不幸が起こるか……想像もつかない」
その言葉の示すとおり、微かにだが机や床が揺れている。これはさっき体験したポルターガイストだ。能勢さんの時ほど激しいものではないが、今後激しくなっていくだろう事は窺えた。
「もう時間がない! みんなで手分けをして残りの謎を解くんだ。まずは『赤い本』についてだが」
能勢さんの言葉に淳さんが挙手をする。
「それなら心当たりがあるよ。おそらく間違いない。捜索は僕に任せてくれ」
「じゃあ、私もついて行きます!」
淳さんと斎条さんが名乗りを上げた。
「あとロザリオだけど、焼却炉のように使われなくなったどこかに……あと2つあるはずなんだ。これらの捜索を俺と大ちゃん。あとは徹と紫乃ちゃんの二手に分かれて探そう。20分後に、もう一度この場に集合しよう」
能勢さんは島尾さんと私をチラリと見る。
……その時だった!
ガラッ。
不意に廊下のドアが開いた。
「みんな、大変だ!」
入ってきたのは島尾さんだった。
「どうしたんですか島尾さん!」
能勢さんに倒れ込むようにして島尾さんは口を開く。
「学園内に色々な悪霊が入り込み始めている! もう時間はない。学園内の霊力も最大限に上がってきている。このままでは夜明け前に孔明が復活し、今までにない数の悪霊がいっぺんに降りてきてしまう。現世とあの世の入り口が出来てしまうんだ! そうなったら……この世にどんな不幸が起こるか……想像もつかない」
その言葉の示すとおり、微かにだが机や床が揺れている。これはさっき体験したポルターガイストだ。能勢さんの時ほど激しいものではないが、今後激しくなっていくだろう事は窺えた。
「もう時間がない! みんなで手分けをして残りの謎を解くんだ。まずは『赤い本』についてだが」
能勢さんの言葉に淳さんが挙手をする。
「それなら心当たりがあるよ。おそらく間違いない。捜索は僕に任せてくれ」
「じゃあ、私もついて行きます!」
淳さんと斎条さんが名乗りを上げた。
「あとロザリオだけど、焼却炉のように使われなくなったどこかに……あと2つあるはずなんだ。これらの捜索を俺と大ちゃん。あとは徹と紫乃ちゃんの二手に分かれて探そう。20分後に、もう一度この場に集合しよう」
能勢さんは島尾さんと私をチラリと見る。
……その時だった!