優子の恋



あっという間に
金曜日は訪れた

その間、私と竹下くんに大きな変化は無かった

でも今回の"祝賀会"で
私は必ず竹下くんと
お話をする目標を打ち立てた。


だから私はソワソワワクワク
まるで仕事に身が入らない…

一日がこんなに
長く感じるのは
初めてだった。



「はい、みんなお疲れさま!では早速パーティー会場へ移動しましょうか!」


坂本部長とミユキちゃんは
何のことかさっぱり
分からないといった表情でキョロキョロしていた。



「ミユキちゃん、目を閉じて」

「え?」

「いいから!早く」


指示に従った
ミユキちゃんの手を引いて
慎重にパーティー会場へ連れ出した



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