優子の恋
「ん……んん…」
目を開くと
見たことあるような
無いような天井が広がっていた。
「……どこ…?」
「医務室ですよ」
声の方を見ると
竹下くんが少し離れた所で
パソコンを操作していた。
「え?なんで?……もしかして…私、また迷惑かけましたか…?」
竹下くんは少し微笑んで
「そうですよ、また僕に迷惑かけましたよ」
「……すいません…」
もう泣きたかった
不甲斐ない自分と
竹下くんに嫌われてしまう恐怖と
私に微笑んでくれて嬉しかったことに
泣きたくって仕方がなかった。
「…え!?何で泣いてるんですか?」
「ごめんね……ごめんね…たくさん迷惑かけて…」
竹下くんは困っていた
私が泣き止むまで
竹下くんは何も言ってこなかった。