優子の恋
時計はお昼の12時を
指していた。
「ごめんね、ありがとう…もう大丈夫だよ…」
「そうですか…」
書類をきちっとまとめて
出ていく時には一礼をして
本当にちゃんとした人だなぁ…
感心するのと同時に
自分の情けなさに
また泣いた。
お昼の休憩が終わる頃に
私もデスクに戻った。
「あ!ユウコ先輩、今来たんですか?」
「ううん、ちょっと具合が悪くて医務室で休んでたの…」
「大丈夫ですか?」
「うん、もう大丈夫だよ…」
「元気無いですよ…」
「え?そう?…大丈夫だよ…」
席に着くと、
「何かあったらいつでも言って下さいね!」
リナちゃんは笑顔で言った
私はまた泣いてしまいそうだった。
「うん、ありがとう…」