優子の恋



「リナちゃん、チエちゃん…」

ミユキちゃんが居なくなった今、3人でのランチは少し寂しかった。


「どうしましたか?ユウコ先輩?」

「私ね…もう無理かもしれない……」


話し出すと涙がポロポロこぼれてくる


「先輩!」

「竹下の事ですか?」


返事の代わりに頷いた。


「アイツ…ユウコ先輩泣かせやがって……ゆるさない」

怖い顔をして立ち上がるリナちゃんの後ろをチエちゃんが続く


「ちょっ!二人とも、どこ行くの!?」

「アイツ、竹下に説教です…」

「先輩は待っててください…」

「待って!お願い、止めて…」

「でも、先輩!」

「私がいけないの私がバカだから…竹下くんは悪くないの…」


二人は黙ったまま動かなかった


「ありがとう、二人のその気持ちだけで…私、救われた気がする」

涙が乾いたほっぺを拭って二人に微笑んだ。


「先輩、大好きです…」

「なんで女に生まれてきたんだろうって、今、後悔しています…」

「はは…ありがとう」



二人の素敵な後輩に恵まれて
私はとっても幸せ。


さぁ、次の恋をしよう!



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