イヴの魔法~無関心な彼が甘くなる瞬間~
いままでに無いくらいドキドキして、心臓が壊れそう。
こんな、求められ方……
あたしが断れるワケ……ない。
意を決して、ゆっくりと刹那を見つめる。
そして、刹那に腕を回す。
「…ふっ。よく出来ました」
刹那はそう呟くと、ゆっくりとあたしを押し倒す。
聖なる夜。
どこかで鈴の音がなる今夜。
夢の飛び交うように、
あたしたちの影が
ゆっくりと、
確実に、
重なった。