イヴの魔法~無関心な彼が甘くなる瞬間~
本日、クリスマス
プレゼント
目が覚めると、いつもより温かくて、心地好い。
安心する…。
なんでだろう、と、目を開けると、ぐっすり眠る貴方の寝顔がありました。
一瞬はビックリしたけど、すぐに昨日のことを思い出す。
そして、自然と笑みが零れた。
初めてみた。
あんなに切なそうな、刹那を。
大事に扱ってくれて。
昨日の余韻に浸りながら、そっと刹那に近付く。
そして、刹那の頬を触ろうとしたその時。
……シャラッ
手首の違和感に気付いた。
「……え?」
なんで…?
刹那、あたし、泣いちゃうよ?
あたしは、思いっ切り刹那に抱き着いた。
「んっ…日和?」
刹那は、目を擦りながらあたしを見て、ふっと笑った。
「気に入った?」
ポンポンと頭を撫でる刹那は、いつもの何倍もカッコイイ。
「うんっ。
嬉しすぎて、涙出そう」
ぎゅーっと刹那を抱きしめる。
すると刹那は、にやっと笑って、触れるだけのキスをする。
「なら良かった。
なんか指輪がいいとか書いてあったけど、それは重いし…」
「重いし…?」
首を傾げると、刹那はグッと身体を起こす。