イヴの魔法~無関心な彼が甘くなる瞬間~
エピローグ

隠された真実





「ねぇ刹那。なんでカラオケ分かったの?」



未だ刹那に抱きしめられながら、尋ねる。



まるでヒーローみたいで、不思議だった。



「もともとは、嫌な予感がしてた。
そしたら、莉奈ちゃんからメール来て」



「莉奈から?」



「そう。助けてって。
まぁ、彼氏さんにも送ってたみたいだし。
多分日和が俺にメールしないこと、踏んでたんだろ」



たしかに。


あたし、メールなんて考えて無かった。



「だから、たまたま間に合ったけど、もう勘弁してくれよ?」



疲れたように、呟く刹那に、本気で申し訳なくなる。



「ごめんなさい。

…あと、もう1コ聞いていい?」



「ん?」



「刹那って、あたしに対して凄く無関心だったでしょ?
なんで急に…」



「いや、ちょっと待て!」



刹那の言葉で、ん?て首を傾げる。



なに?



「…違うから。
むしろ大変なんだよ」



「大変…?」



なにが?


刹那の方に向いて、ジッと見つめる。



「あーもぉ!
ソレッ!」



それっ!?



意味、わかりませんが。



< 27 / 33 >

この作品をシェア

pagetop