イヴの魔法~無関心な彼が甘くなる瞬間~
魔法のつづき
2年後
蒼い海、
蒼い空
透き通る風。
「うわぁ、日和。めっちゃ綺麗!」
莉奈からの言葉に赤くなる。
「莉奈、今まで沢山心配かけてごめんね?
これからは、少しはしっかりするから!」
「少しか…まぁ、日和らしいけど。
なんだかあたしから旅立つみたい」
莉奈、いつでもお姉ちゃんだったから。
「おー、ほんと綺麗だな」
「悠希!!」
悠希のことは、ちゃんとお断りした。
それでも悠希は、あたしと話してくれて、仲良しのまま。
相変わらずちゃらちゃらしてるけど、優しいのは変わらない。
「ありがとう!」
悠希にも今はかわいい彼女が出来て、安心したんだ。
パパとママは、反対なんて全然しなかった。
ママなんて
「やっぱり想像通り」
全て想像出来てたみたい。
凄い透視能力だよ…。
パパも、涙は浮かべてるけど笑ってる。
あたし、今凄く幸せだ。
「そろそろお時間です」