あの花を何度でも愛そう
ゆりは、一瞬暗い表情を浮かべ、すぐに笑顔になった。
…いまの表情…なんだ?
そんな疑問は、すぐに消えた。
「あのね、今体調いいから、もうお薬は飲まなくていいことになったの!」
その言葉に、ゆりは目を潤ませ、せりくは微笑み、僕はたちまち笑顔になった。
「よかった…!!あたし、もう嬉しくて…!」
みんこは思わずゆりの手をがしっと掴み、涙を流した。
ゆりは笑っていたけど
少し濁りのある笑顔だった。