あの花を何度でも愛そう




しばらくして、せりくとみんこは極寒の海の中に足を突っ込み、はしゃぎ出した。



…足、凍らないのかな…。


僕は心配した。
だってそれくらい、本当に寒い。


風はびゅんびゅん吹き荒れ、暗雲が立ち込め、波も荒い。




「あいつらすげーな…」



僕は、隣にいたゆりに声をかけた。




「……………」



だが、返事がない。



…?




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