あの花を何度でも愛そう




きゃっきゃとはしゃぐゆりをみて、
ゆりの方が綺麗だと思ったのは秘密。





「こらあんま暴れんなよ!」



僕が言うと、ゆりは微笑んだ。



「もお。おこりんぼいちや。順調だよ。心配しないで」



ゆりはお腹に手を当ててそう言った。





ゆりの腹の中には、僕達の子供がいる。




ゆりは絶対に産むと言って聞かない。



医者によると、
帝王切開なら何とか大丈夫だとか。






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