あの花を何度でも愛そう





「しあわせーしししのしーあー!わー!
あ!シワを合わせると幸せだああ!」



ゆりはメルヘンな部屋で手を合わせて変な歌を歌っている。



性格はやっぱり中々成長しない。



「変なこと言ってっと禿げんぞ」



僕がそう言うと、ゆりはぷんぷん怒り出した。





「禿げるのはいちやだよっ!!」


「またいちやって言った。子供にもいちやって呼ばせるつもりか」

僕が呆れながら指摘すると


「いえす!!だって何十年もそうやって呼んできたんだよ〜?今さらむりっ!のーのー!」



何十年も生きてるのかお前は…。






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