あの花を何度でも愛そう





僕は気づいたら病院にいた。



ゆりが倒れるだけで
僕は正常でいられなくなる。


眠るゆりを見て
僕は目を伏せた。



医者は栄養不足による貧血だと言っていた。


胎児がいる以上
もう少し食べないと危険だと。



ゆりの寿命はあと一年もない。

だけど奇跡を信じる。




僕はそうずっと決めている。





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