あの花を何度でも愛そう
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ゆりside
夕方になり
私はみんなが帰るのを見送った。
そして、せりくが持ってきてくれた向日葵のお花を
ただひたすら見つめ続けていた。
----あらゆりちゃん。また来てくれたのね。
----うん。こんにちは、せりくのおばさん。いつになったらお家これるの?
小さい頃
みんなに内緒でせりくのおばさんのところによく行ってた。
ひとりで病院の中を駆け回るのが楽しくて
つい足が進んでしまった。