あの花を何度でも愛そう





生ぬるい。
すべすべの白い肌。



「ゆり…朝だよ」



僕はそう笑いながら言葉をかけた。



"まだ寝たいのおお!いちやのばかあ!"




「今日…幸子の名前本気で考えるって約束してたよな」



"幸子でいいでしょ!可愛いじゃんっ"



「……」




一瞬個室はシーン…と静まり返り
また鼻水をすする音、小さな嗚咽が聞こえた。





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