あの花を何度でも愛そう




「来週あたり、ゆりが行きたがってた遊園地行こう。ジェットコースター以外で」



"じゃあメリーゴーランドねっ?それかカップの回るやつ!"




僕はゆりの手をキュッと握りしめた。


指先が冷たくて
もう鼓動を感じられない。





「そんで…」

僕が言おうとしたとき
せりくは叫んだ。

「やめろ!!!!!!!!」




僕はせりくを見つめる。


せりくの瞳は真っ赤で
頬に涙が伝っていた。






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