あの花を何度でも愛そう



「なにがゆりを守る隊だ…」

せりくはそう言って涙を流した。



幼い頃
ゆりが崖から落ちたとき
ゆりは病室でいつも泣いていた。

そんなゆりを励まそうとして
ぼくたちはこう言った。



"俺たちは、いつまでたってもゆりを守る隊なんだぜ!"


"違うよー!ゆりを見つける隊!"

"それはかくれんぼのときだけだろ!
いいか、俺たちがお前を守るから、お前はもう泣くな!"

"ふええ…ありがとうううう…グス"






「あたしたち…ゆりを守る隊…役目果たせなかったね…グス…」



みんこもやっぱり覚えていた。





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