あの花を何度でも愛そう
母は一切みんこを見ない。
こんなに泣いているのに。
せりくは立ち上がり、母を睨みこういった。
「お言葉ですが、家庭内暴力のおかげで、凜花は傷ついています。理不尽な暴力は、許されません」
母はため息をつきこう言った。
「だったらなに?これはうちの教育で、あなたたちに関係ないじゃない」
教育…?
ふざけんなよ。
都合いいこと言いやがって…。
せりくの怒りは頂点に達し、拳をつきだした。
----ドスッ
という鈍い音と共に、母は倒れた。
右の頬を押さえている。
そしてせりくは怒鳴り声を上げた。
「ふざけんな!!なにが教育だ!!
ろくに飯もやれねえようなやつが教育語るんじゃねえ!!
それに…」
せりくが続きを言おうとすると、みんこもたちあがり、腕をつきだした。