あの花を何度でも愛そう
あと1年。
それは僕達はあまり実感出来ずにいた。
いつもにこにこしてはしゃぐゆりが
いなくなってしまう。
そんなこと、しんじられなくて
心の片隅ではどこか、ゆりはずっとそばにいると信じてた。
そしてこの頃は、みんな就職やら進学先が決まっていた。
僕とゆりは近くの大学。
せりくは父の後を次ぐため、美容師の道へ。
みんこは高校の先生を目指して大学に。
行き先はバラバラだけど
この絆はかんたんには切れないものと信じていた。