溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
婚姻届けは栗原さんに任せて、俺と純名と社長室に戻った。



「・・・」


社長室に一人残していた優貴。


その顔は暗く沈んでいた。


「戻ったぞ…優貴」


「あ・・・コンプライアンス統括部の責任者を務める副社長から先ほど、連絡が入った。研究所美白研究部課において他社に長年、研究していた情報を漏洩した者がいると」


優貴の口調は重苦しかった。



「そうか…他社にわが社の情報を漏洩するとは不届きなヤツだな…」


俺はデスクに戻って、副社長にに折り返し連絡しようと内線電話の受話器を手にした。

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