溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
俺と純名のコトを知るのは優貴だけ。
優貴からもう一度、彼女の携番を訊きだそうと公衆電話を使って連絡した。
ーーー知らない…俺はメモしてないぜ…辰真
「マジで!!?」
* * *
俺は純名に連絡を取れず仕舞いで、クリスマスを迎えた。
「さぶっ」
俺は羽織っていたコートをかきあわせて、寒さを凌ぐ。
ーーーPM18時半。
森タワー前。
ツリー型の赤の濃淡の明かりのオブジェが煌びやかな光を見せる。
オブジェの周囲は花畑のように無数の光は散らばっていた。