溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
年に一度のクリスマスを光が祝っていた。



紙吹雪のような粉雪が群青の空から舞い降りてくる。


クリスマス寒波が都会に雪を降らせた。


待ち合わせの場所としては分かりやすいのか、俺以外にも人の姿が見えた。


でも、どんどん…人の姿は変化していく。


「はぁ~」

口許から漏れた溜息は視界に霧を生み出す。

頬を掠める冷たい風は針のように突き刺さる。


PM20時ーーー・・・


1時間半待ったけど、彼女は現れない…



デートで待ちぼうけを食らうなんて初めてだ…


< 22 / 277 >

この作品をシェア

pagetop