溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
ACT20★もしかして・・・

~辰真side~

長年、研究していた美白成分。


そのデータの全てが他社に渡り、特許を取得されてしまった。



『守秘義務』違反で、研究員の社員は懲戒解雇。


他社を相手取り、訴訟の準備に追われていた。



俺たちは裁判は有利であるが、改めて会社としての管理責任を問われていた。



「私はコンプライアンス統括部の責任者として副社長を辞任します」



会長室に、俺と濱部副社長が呼ばれた。


濱部副社長は親父のデスクに退職届けを置いた。



「…今回の件は会社として重大だ…ずっと研究を重ねて、培った全てのモノを他社に奪われてしまった…幹部の誰かが責任を負うのは必須だ。濱部副社長…あなたに全ての責任を負わせるのは俺の本意ではないが、君の退職届は受理させて頂く」



「親父!?本意でないなら…受理なんてすんなよ!?」





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