溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
「んっ?」


濱部会長は仮置きスペースに置いた妊娠検査薬のパッケージを手にした。



「もしかして、君は妊娠してるの?」



「…」


私は慌てて、口許をハンカチで押さえて顔を上げた。


話が出来る状態ではないけど。


会長の問いに首を縦に振った。



「辰真は知ってるのか?」


私は首を横に振った。



「ともかく、気分が悪いなら医務室で休みなさい」


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