溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
夕方になり、少しずつだけど純名はお腹の張りを訴え始める。



「失礼…」


病室に栗原さんがやって来た。



「純名…大丈夫か?」


「少しずつだけど、陣痛が起きているみたいです。促進剤は何とか打たなくて済みそうです」



栗原さんは分娩監視装置の波形を覗き見ていた。



「陣痛の波形が一定していない…。その繰り返しで胎内の子供の心拍数が下がっている…」



「「ええ~っ!?」」



さすがは医者だし、自分の4人の子供を取り上げたコトだけある。



「ナースコールしろっ」


「は、はい…」

俺は慌てて、ナースコールのボタンを押した。


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