溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
純名はやっぱり、俺の思った通りの聖女だ。


純名は回転しながら泳ぐラッコを水槽越しに見つめる。


「ラッコ…撮っていい?」


「ん、あ…いいけど」


純名は手を離して、バックからスマホを取り出して写真撮影。

ラッコは自分から純名の前を泳ぎ、愛らしい姿を見せる。


「・・・」

ラッコのおかげで、握っていた手を離されて俺は苛立ち気味。


純名は俺には目も暮れず、夢中でラッコを撮り捲くる。


ますます、俺の顔は歪む。


俺はラッコに嫉妬していた。


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