溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
* * *


純名にラッコのぬいぐるみをプレゼント。


「今日は本当にありがとうございました」


PM21時…夜はまだまだ、これからだと言うのに…

俺はマンションの前まで送るだけ。


普通ならそのまま、純名の部屋に泊まってオトナの遊戯を楽しみたい所。


でも、俺は純名に男の欲望を見せる前に誠意を見せたい。


ここは湧き上がる欲望をグッと堪えて…彼女の手から手を離す。


「じゃあ~おやすみ」


「おやすみなさい。た…辰真…」

照れ臭そうな彼女の声。


初めて、別れ際に純名は俺の名前を呼んだ。


< 69 / 277 >

この作品をシェア

pagetop