溺愛シンデレラ～キミとHappyWedding～

「失礼します…」


秘書室の秘書全員が無断で社長室に入って来た。


「加西さん」


私の同期で美人で有名な小野麻友(ｵﾉﾏﾕ）さんが私を呼んだ。



｢あなた…女の武器を使って、新社長を誘惑したんでしょ？？」

｢私だって…樋口さんが新社長だって知ってたら…真っ先にお近づきになったのに～っ」


私が辰真の彼女だと言う噂が社内に飛び交っていた。


辰真が公私混同で彼女を秘書にしたと女子社員たちは不満に思っていた。


勝手に私を秘書にしたのは辰真なのに…


矛先は辰真ではなく私に向けられた。


辰真を社長の息子だと知ってて、女の武器を使い、誘惑したと。