伝説の姫~夜桜~
『ねぇ、お前間違ってんじゃねぇ?』


「あ?」





おぉーいかついですね



怖い、怖い(棒読み)





『お前の過去に何があったのか知らねぇが、女が誰でもそいつ達のようじゃねぇんだよ。
 確かにお前達黒龍に媚売ったり、近づいてくる顔しか見てない女はいっぱいいるぞ?
 でもな、そうでもない奴にそんな態度を取るのはいけねぇーよ。』



「お前に俺のなにが分かるんだよ?
 なんにもしらねぇくせにきれいごと言うなッ!!」



『きれいごとねぇー。そんなもんねぇよ
 ただ、お前が信じたい信頼したいって思う人がいれば女も男も関係ねぇと思うけどな。
 だけど、お前には仲間がいる。黒龍がいるじゃねぇか。
 無理に女を好きになれなくてもいいけどな、それだけは心の中にしまっとけ。』






「........すまなかった、いきなり怒鳴って...。
 あぁ、信じてみるよ仲間を。中身を見てくれる女を見つけてみせる。蓮花、ありがとうな?」






こいつも、ただ単に過去にとらわれてるだけだ。


自分が変わりたい、忘れたいって思えば過去なんて怖くないんだよ。





って、あたしが言っちゃいけなかったよ。





だって、あたしも過去にとらわれてるままなんだから...。

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