伝説の姫~夜桜~
「わかった、でもそれはいつからだ?」

『1年半前ぐらいからだと思う』

「そうか、ありがとうな」






えっ、なんで誰も聞かないの?



理由があるって分かってるのに...





『ねぇ、なんで聞かないの?
 何があったか...』




あたしは無意識にそう響いていた。





答えなんか返ってこないのに...






「それは、お前のことを信頼してぇからだよ。蓮、お前は仲間だ。
 お前がいつか話すまで俺達は待ってるから話してぇときに話せ、わかったか?」






―――スーッ


みんな、卑怯だよ




あたしなんか、軽蔑していいくらいな最低な人間なのに...



優しすぎるよ...。






『ぁ、ありがとッ!』


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