花嫁なんてありえない!
「それで何故またこちらに来たんですか」
「あぁ、空海の鳥が此処に迷い込んだんだ」
「空海の?」
するとお兄さん達の瞳には私が抱えている青い鳥を移す。
「あ、あのこの鳥はお兄さん方の鳥なんですか?」
「お兄さん・・・?」
「す、すみませんっ名前が分からなかったのでっっ」
心のなかで呼んでいたのを口に出してしまった・・・
「私は楠 リカと言います。助けて頂きありがとうございます」
青い鳥を抱きながらお兄さん方に深くお辞儀をした。
頭を上げるとお兄さん達が不思議なものを見るような瞳で私を見た。