花嫁なんてありえない!
「これは珍しいですね・・・」
「・・・・・・」
「私はルカと申します。こちらに居るのが・・・」
「ヨルだ」
「ルカさん、ヨルさん。本当にありがとうございます」
私はまた二人に頭を下げてお礼を言う。
「そう何度もお礼を申し上げなくてもいいですよ」
「でも、私ひとりでは何もできなかったので」
私の言葉を聞いて何だか嬉しそうな顔をするルカさん。
「本当に人間界では珍しい謙虚さと礼儀さがありますね」
「あぁ」
に、人間界?
何だかおかしなことを言うんだなぁ。