花嫁なんてありえない!
ソファーで寝転んでいた海斗が急に立ち上がる。
「え?私が行ってくるよ」
「スーパーに行って帰ってくる頃にはもう暗くなるじゃん。危ないから俺が行く」
「大丈夫だよ私子供じゃないんだから」
「子供じゃないから危ないんだろ」
「へっ?」
「いいから何買えばいいの?」
「せっかくの休みなんだから海斗は家で休んでて?」
ね?と海斗に言うと渋々ソファーに座る。
どうも海斗は私に対して過保護なところがある。
財布を持って家を出る。
卵が少ししかなかったから卵と・・・
献立の材料を考えながらスーパーに向かうと何処から騒がしい声が聞こえてくる。
あそこは確か・・・公園がある所だよね?