花嫁なんてありえない!
「お前らは女に殴りかかるなんて屑だな」
「え・・・」
突然どこからか男の声が聞こえて殴りかかった男の拳は止まった。
どこから声がしたのか分からずキョロキョロしているとベンチに座ってこちらを見ている男性を見つけた。
さっきまでこの人いなかったよね?
「てめぇ、何だよ」
「屑に教える名なんてない」
「あ゛ぁ?」
ちょっとお兄さん喧嘩を売らないでくださいよ!!
「おいそこの女」
「は、はいっっ」
「その鳥を寄こせ」
「え、でも・・・」
「大丈夫だ。怪我の手当をするだけだ」
「・・・・・・」
この人なら大丈夫だよね?
何となくだけどそんな気がする。