花嫁なんてありえない!

その人に近づこうとして一歩進む。


すると男の一人が私の肩を掴んだ。


またこのパターンですか?


「てめぇら、さっきからシカトこいてんじゃねーぞ」


「はっ、つくづく邪魔な奴らだ」



お兄さんー?!いい加減に挑発するのやめてください!!



「ルカ、そこに居るんだろ出てこい」


突然お兄さんが私達と違う方向に向いて誰かに声をかける。


「ヨル様、勝手な行動はやめていただきたいです」 


「俺は誰の指図も聞かん」


「はぁ。毎度ヨル様の我が儘に付き合わせられるのは私ですよ?」


「それがお前の役目だろ」


< 9 / 24 >

この作品をシェア

pagetop