星 に な り た い 。
そして、1時間後-。

「お客様...出来ました...。」

鏡で見ながら、微笑んだ。

「うわーい♪麻美ぽんー見て!赤髪!!」

今回してもらったのは、髪の毛をショートに切って、まず赤に染めて、毛先だけ黒みたいなね。

憧れてた、髪を染めるのは許されなかったから。

麻美ぽんは、あっさり了承してくれた。

まぁ、ね。

お父さんは、許さないし。

多分、お母さんも許さなかったと思うな。

「お客様、これで良かったんでしょうか?」

ニコニコしながら、頷いた。

「紅~。ほんとに髪の毛切ってよかったの?あんなに、サラサラした長い髪だったのに。」

こう言われるけれど、私に悔いは、何一つとしてない。

「いいんだよ。私がしたかったんだもん。長い髪にも飽きたから。」

麻美ぽんは、しょぼんとした。


そうだよね、いつも髪の毛してくれてたしね。

いつも、楽しそうだったからね。

内心ショックだったのかな?
< 14 / 36 >

この作品をシェア

pagetop