Kiss me
私たちは、幼なじみで同じクラスで帰る方向が一緒って…よくあるパターン。
おまけに、優斗だけが近所だから、行くも帰るもしょうがなく優斗。
もちろん私は嫌だ!!
あと、いたずらばっかりしてハッキリ関わりたくない存在。
なのに…二人で学級委員!!優斗なんて大っ嫌い!!


今日は学級委員のポスター作り。相当かかりそう。部活なんて絶対行けない!!最悪。
しかも、優斗なんか何もしないでラケット片手に素振りをしていた。

「もぉ。いい加減にして!あんたみたいな何もしないでダラタラしてる男が一番嫌い!」


沈黙―――――――。
外からは陸上部の声が聞こえる
「…もぅ。私が半分以上やったんだよ!帰るから」
カバンをかつぎ上げドアを思いっきり開けて閉めて教室を出た。


「おいっ!!待て…ょ」
彼の声は聞こえなかった。


――――――――帰り道
ふと、思った。ずっとこの道を二人で歩いて来たんだ。
私が落ち込んだとき、帰り道聞いてくれた
雨が降って傘がなかった時、傘を借してくれて優斗はびしょ濡れになって帰ったよな。
彼氏にフラれたときも…喚いていた私の隣で黙って聞いてくれた


なんか、
ちょっと言い過ぎたな…

< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop