あなたが選ぶストーリー

 『なんか飲む?』


メニュー表をひらひらさせながら中西君が聞いてくる

私は二人っきりのドキドキ感で胸がいっぱいになり…

上手く喋れない…。


そんな私を見て優しく微笑む中西君。


『俺がお薦め頼んであげるよ』


『あ…ありがとう』


なんて優しいんだ…

カッコイイし…気が利くし…。


もう大好き!


中西君はどうなんだろ…?

二人っきりでカラオケなんて気が無い人としないはず…

そうだよね…中西君…。


私は中西君が頼んでくれたクリームソーダを一口飲んで落ち着きを取り戻した。

お互いに何曲か歌った頃…

中西君が歌うのを止めた…

部屋には音楽だけが流れ続ける…


私は何か雰囲気が変った中西君を見つめる


中西君もマイクを置き私を見つめる



『け…は…好き……だ』


音楽が邪魔して聞き取れない…口の動きからして…好きって言ったのが解る…



好き…?え…




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