愛を知る日まで
会えなかった時間が、情熱を余計に燃え上がらせたのは真陽も同じだったみたいで。
いつもより饒舌で、開放的で、嬉しそうな彼女に、俺はあっさりと呑み込まれてしまった。
「…出しとけば良かった。早かった…。」
聞こえないようにボソリと呟いて、さっさと用済みのコンドームを外す。
後始末をする俺の後ろで、真陽が身体を起こしシャツを羽織ろうとしてるのが見えて、慌てて腕を掴んで制止した。
「え?なに?」
「まだ着ちゃダメ。」
目を丸くしている真陽の手からシャツを奪い、そのままもう一度布団に身体を押し倒した。
「柊くん…?」
まだ熱の退いてない身体に、もう一度口付けを落とす。
「えっ、ちょっ…あっ…!?え、え?」
完全に混乱してる真陽の手をとって、俺の下腹部に触れさせた。
「ずっと待ってたんだから、一回だけじゃ全然足りない。」
既に復活している俺のものを手で確認させ、そう耳元で告げると、真陽の顔がみるみる赤くなった。
そのまま真陽の手に自分の手を重ねて、してもらいたい動きに導く。
「…して。真陽。」
「…………ん。」
真っ赤な顔でコクリと頷くと、真陽はそっと両手で俺のものを包んだ。