愛を知る日まで
食い終わった食器を洗う真陽の隣に立って、俺は洗い終わった皿をふきんで拭いた。
「お肉とトマトかぁ…何にしよう。」
「初めて作るヤツだぞ。絶対そーしが食ったコト無いヤツだからな。」
「うーん…トマト鍋は時期的に暑いしなぁ…あ、タコス!タコス作ったコト無い!」
「タコス?」
「あれ確か挽き肉とトマト入ってたよね。ご飯に乗っけるタコライスとか美味しそう。」
「じゃあソレ。ソレ作って!トマトいっぱい入れてな。」
真陽はニッコリ笑って俺の方を見ながら頷いた。
食器を洗う為に流してる水の音が、優しく感じた。