愛を知る日まで

今目の前にいる中坊のユウとヒデは、いわゆる親の育児放棄でここに来た。


ろくに面倒も見ない親元から逃げ出し、学校も行かず街でフラフラと野宿のような生活をしてる所を保護された。


当然そんな生活を送ってた奴等がまともに勉強なんか出来るはずもない。


二人揃って中三だと云うのに、コイツらのオツムは完璧に中一程度で止まっていた。



「柊～、もういいよ。俺達どうせ高校なんて行けねーし。今さら勉強なんか意味ねえっての。」


「そうだよ。俺達バカなんだから無駄だって。それにどうせうちの親、高校なんか行かしてくんねーよ。」



普段よっぽど勉強なんかしてなかったんだろう。


わずか二時間弱、机の前にいただけで二人は本気のギブアップをし始めた。