愛を知る日まで
まあ、何もかも諦めて来た俺なんかが他人の人生に口を出すなんてチャンチャラ可笑しい話なんだけどな。
けど、そう思っててもいつの日かアイツらにも諦めたくないものが出来るかもしれない。
今の俺が真陽を諦めたくないように。
その時、何が役にたつかなんて分からないけど。分からないからこそ、一つでも武器を増やしておいた方がいいんだ。
自分が何も持っていない事を嘆きたくなる日が来ないように。
そう。
あいつを…“そーし”を前にした俺みたいにミジメにならないように。