愛を知る日まで

願ってもいいですか






結局、三島リエはあの日のコトは雉さんにも真陽にも言わなかったみたいで、ぬくもり園での生活が何か変わるような事はなかった。


その事に密かに安堵したけれども。それよりも最近の俺にとって問題なのは

「…真陽、また痩せただろ。」

どうも真陽の身体が弱ってるような気がする事だ。


布団の上で一糸纏わぬ姿のラインをなぞりながら、その感触を実感する。


「ちんちくりんのクセに。これ以上痩せたらおっぱい無くなっちゃうぞ。」


台詞は冗談混じりでも俺の顔は真剣だ。


真陽はゆるく微笑むと


「柊のえっち。すぐおっぱいのコト言うんだから。」


そうはぐらかして恥ずかしそうに胸を隠した。






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