愛を知る日まで
「もしもし柊?あのね、今日時間出来たからそっち行っていいかな?」
珍しい真陽からのお伺いだった。
「もちろん!待ってるから!」
当然にべもなく俺は了承する。
既に途中まで来ていたのか真陽は10分もせずうちへ来た。
「どうしたんだ?急に?」
ドアを開いて中に招きながら聞くと
「予定してた用事が無くなって時間が空いたの。そうしたら、なんか柊に会いたいなって。」
少しはにかみながら、真陽はそう言った。
嬉しそうに、照れ臭そうに笑った真陽が
凄く可愛くて
俺に会いたいと思ってくれた事がたまらなく嬉しくて
俺は部屋に入った真陽をぎゅうっと抱き寄せた。