愛を知る日まで
6 対峙する未来

あいつの誘い








―――淋しい。




独りの時間ってこんなに淋しかったんだ。





真陽と会えない日が続いて、初めて知った感情。



18年間ずっとずっと独りで、それが当たり前だと生きてきたのに。


たった数日、数週間、真陽の顔が見られないだけでこんなにも淋しい。


もしかしたら。


もし、真陽がこのまま俺の手を離したらこの淋しさがずっと続くんだろうか。



「…ーっ…!」


考えただけ背筋がゾッとする。有り得ない。そんなの。絶対にイヤだ。



真陽を失うなんて、絶対にイヤだ。


そう強く強く思うのに、俺は真陽を取り戻す方法が分からない。



―――好きなだけじゃ、ダメなのかな…


こんなに好きなのに、真陽だって俺のコト好きって言ってくれたのに、どうして俺達一緒にいちゃいけないんだろう。



色々考えても、結局いきつく答えはいつも同じだ。



真陽には、婚約者がいる。



その事実が、俺の幸せを邪魔してる。







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